投稿

8月, 2021の投稿を表示しています

8月の植物図鑑

イメージ
2021.8.29 8月の植物図鑑(御岳山2) 御岳山散策の折に見た植物。下山はケーブルカーを使わず、かつての参道と思われる道を歩いて降りた。ビジターセンター下から2.7kmおよそ1時間くらいか。樹齢400年の巨木が800本位参道に残っていて荘厳な感じで、かつての呼称なども書かれていたので、急坂であったが歩かねばわからない道と楽しむことができた。 コボタンヅル/きんぽうげ科 シュウメイギク/きんぽうげ科 トリカブト/きんぽうげ科 シュウカイドウ/しゅうかいどう科 (シラネセンキュウ/せり科) 御岳山神社本殿 ソバナ/ききょう科 これも狛犬 愛嬌たっぷり (ミヤギノ)ハギ/まめ科 タマアジサイ/あじさい科 キバナアキギリ/しそ科 参道は美しい杉林  参道の古木 マツカゼソウ/ミカン科 ガンクビソウ/きく科 急坂のため馬も荷物を置いて休憩したところ(古名が楽しい) ろくろ首(曲がり角が多く長く首を回したような場所) 滝本の大杉 幹回り6.1m 樹高45mの銘木 ケーブルカー滝本駅近くの滝(この滝から滝本という名前が付けられたのだろう。歩いてみないとわからない場所だ)夏でも涼しい。ここから御岳山神社の参道になっている。

8月の植物図鑑

イメージ
 2021.8.28 8月の植物図鑑 狭山丘陵で見た事はあるが名前が分からず苦労して検索をして確認した花・ミズタマソウなど、そして御岳山のレンゲショウマを見たいと行った散策で見かけた植物である。 クサギ/しそ科  花の良い香りがあたりに漂っていた。誰が「臭い木=クサギ」と名付けたのだろう。 ミズタマソウ/あかばな科 ヨメナ/きく科 キツネノマゴ/ごまのはぐさ科 ヌスビトハギ/まめ科 御岳山ケーブルカーに乗って御岳山山頂駅へ出発。 ケーブルカーは座席が足りないほど、立っている人もいて、11時台の運行では50人以上が乗車、ほぼ満員の盛況。 御岳山山頂駅では東京オリンピックのシンボルマスコットがお出迎え。そのかわゆさに圧倒される。いま、パラリンピックが開催中であるが選手の皆さんの頑張りに、元気をもらっている一人である。(コロナ禍よ早くされ) 山頂駅からの眺め。白い花は シシウド/せり科 山頂駅からの東京方面の眺望 空気が澄んでいれば東京タワーもスカイツリーも見える方向らしい。 ノブキ/きく科 ヤマジノホトトギス/ゆり科 レンゲショウマ/きんぽうげ科   ①オクモミジハグマ/きく科   ①~④のきく科の植物の同定がむずかしく、今一つつかめていない。あやふやである。   ②カシワバハグマ/きく科   ③オクモミジハグマ/きく科   ④オクモミジハグマ/きく科 ツクバネソウ/ゆり科  モミジガサ/きく科 葉っぱがモミジの形になっている。 クサコアカソ/いらくさ科  葉っぱが亀の尻尾のような形をしていると信じていたが、御岳山のネイチャーセンターの方にお聞きしたところ、クサコアカソ(草小赤麻)というらしい。イラクサ科の植物と聞いて納得した。 シラヤマギク/きく科 以上は御岳山、レンゲショウマの群生する平塚山の斜面で撮影したもの。

レンゲショウマ(御岳山)

イメージ
 2021.8.28 レンゲショウマ  10年ほど前に買ったレンゲショウマの花が8月になって庭で咲き始めた。木陰に置いてあるのだが、夏の暑さに耐えきれない様子で、葉もチリヂリになって頑張って咲いている様子がいじらしい。そこで、御岳山が花の名所である事を思い出し、その群落を見に行くことにした。御岳山のレンゲショウマは「日本一の群落」と幟に書いてあったが、案にたがわず木陰には涼しい風が吹き通り、花の愛好者も多く見学に訪れていて紫がかった花も美しかった。さすが御岳山の群落のレンゲショウマは美しく堪能した。 白鳥が羽を広げているような優雅な美しさだ。 群生地 8月の下旬なので咲き終わった茎だけの株もあったが、まだ見ごろ。 清楚で美しい。きれいなこの森から離れるのが残念である。

常識から自由になる

 2021.8.26 常識から自由になる 昨日の「常識という危うさ」で女性の生き方に新たな発見をしたのだったが、『迷走生活の方法』福岡伸一 文芸春秋社刊 を読んで、それを補足説明するようなエッセイに出会ったので、紹介したい。  著書の表紙には「迷走生活とは、秘かなパワーを持つ”迷走”神経を活性化し、些事にとらわれず、朗らかに長生きする生活のこと。とあるが、内容は多岐にわたっていて興味深いテーマが論じられていた。 ここで取り上げようと思うのは、人類が個の生命の尊重という言葉の力から、生殖という本能から自由になったという話。以下P200から引用する。  ―生命のありようを、人間の規範や制度に当てはめようというのは間違った考え方。むしろ、生命のありようを相対化できたのが人間という生物である。  人間は、生物の中で唯一、遺伝子の掟から自由になれた種だといえる。生物にとって、遺伝子の掟とは一言でいえば、産めよ・増やせよ、ということ。種の存続が至上命令であり、そのために個々の生命はツールでしかない。個体は次の世代を作り出す道具。大半は食われたり、のたれ死んだりしてしまう。そして、役に立たない個体、生産性のない個体に用はない。これが遺伝子の掟。人間は、この遺伝子の束縛に気がつき、そこから自由になることを選んだ。種の存続よりも、個の生命を尊重することに価値を見出した。これが基本的人権の起源だ。  別に、種の保存のために貢献しなくてもいい。産んだり・増やしたりしなくても罪も罰もない。個の自由でいい。なぜ人間だけがこんな境地に達することができたのか。それはとりもなおさず言葉を作り出したからである。  言葉の力によって、生命が本来的に持っている不確かさや気まぐれ、あるいは残酷さや冷徹さに対抗しえたのだ。言葉の作用によって、遺伝子の命令から脱し、個体の自由を獲得したのである。― ・「人類ののみが言葉の作用によって、遺伝子の命令から脱し、個体の自由を獲得したのである」⇒ 異性間の婚姻にとらわれなくてもよいという考え方ができる。 ・(P216引用)われわれホモ・サピエンスはロゴス(脳が作り出したフィックション・あるいは倫理や言葉)を発明したことによって、ピュシス(本来の・ありのままの自然)を制御し、アンダー・コントロールに置いた。(略)都市化された私たちの社会はいやおうなくロゴス万能主義の道を

常識という危うさ

 2021.8.25 常識という危うさ 『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』ブレディみかこ著 新潮社刊 を読んで、自らの常識というものの姿を問い直さなければならないと感じた。著者はイギリスに在住、日本とイギリスとの文化の違いや人種差別(イエローでホワイト)を描いているのだが、その時々の対処の仕方が描かれていて、放任され人との付き合い方も分からず、今ももたもたしている私にはよい刺激を与えてくれた。子供のころに知っておきたかったと思う。  さて、特に共感し常識を正さねばならないと思った箇所を紹介したい。本文P168~169の文章を引用  むかし女性は結婚によって夫と同一化されることを余儀なくされた。つまり女性は婚姻によって消えたのである。19世紀後半まで、米国では婚姻すれば法的にあらゆるものは夫に取られた。妻が持っていた財産も稼ぎもすべて夫のものになった。妻に対する暴力を取り締まる法もなかった。主人に持ち物を没収され暴力を振るわれても犯罪にならない。これ、何かといえば、奴隷と同じである。女性の人生は夫になる人物の親切さにかかっていたのだ。  長い時間をかけた法制度が改正され、少しずつ女性が消えずにすむように社会は変わってきたが、いまでも女性は家父長制と闘っている。  近年「結婚の平等」という言葉が米国や欧州ではさかんに使われるようになっているが、男女の不平等性を抱えたままの異性婚とは違う、家父長制からまったく自由な関係性(同じジェンダー同士の結婚は本来的に平等だ)が同性婚にはある。だからこそそれが伝統的な婚姻にとって脅威になるのは当たり前であり、この脅威はむしろ言祝ぐ(ことほぐ)べきだとレバッカ・ソルニットは書く。  しかし、婚姻の平等を嫌う人々もいる。伝統的な婚姻の形は、それが人間性や社会にとって最も良いシステムだったから今日まで続いてきたのだと彼らは信じている。その拠り所になるのは婚姻の意義は子どもを生んで育てることだという考え方である。  だが、結婚しても子どもを持たない人々や、子どもを作って離婚する人、結婚しないで子どもを作る人もいるし、そもそも精子と卵子が結合してリプロダクションを行うという生殖のプロセツにしても、代理母を使う人や、IVF(体外受精)を行う人など、現在はいろいろな選択肢があるのだ。それらがむかし存在しなかったのは伝統だからというより技術が

道端の植物

イメージ
 2021.8.19 道端の植物  コロナ下の緊急事態宣言4度目も延長される見込みで外出も憚れるとき、日中の暑さを避けて夕方の散歩を楽しむ。そこで見た近隣の植物である。住宅地あり、畑あり、調整池あり、雑木林ありという変化にとんだ場所を足のおもむくままに歩いているせいか、いかにも多様な武蔵野の風景に出会っている。歩くというのは本当に素晴らしい。 アザミ/きく科 ヌスビトハギ/まめ科 ボタンクサギ/しそ科 中国・インド北部原産 キンミズヒキ/ばら科 アカメガシワ/とうだいぐさ科 ガガイモ/きょうちくとう科 アサギマダラの幼虫がアルカロイドを求めて食べる。 オミナエシ/おみなえし科 (シン)テッポウユリ/ゆり科 ミソハギ/みそはぎ科 精霊花 水湿地植物 キンシバイ/おとぎりそう科 ノブドウ/ぶどう科 白い実が本来の実 キンケイギク/きく科 ニラ/きく科 オシロイバナ/おしろいばな科 南アメリカ原産 サルスベリ/みそはぎ科 イシミカワ/たで科 センニンソウ/きんぽうげ科 ワルナスビ/なす科