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10月, 2019の投稿を表示しています

10月の植物図鑑

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2019.10.30 10月の植物図鑑 ヒイラギモクセイ/もくせい科 柊とギンモクセイの雑種と考えられている。  ヒイラギモクセイ  セイタカアワダチソウ/きく科  ヤクシソウ/きく科  トトロの森の下草刈りに参加。午前中2時間ばかりの作業であったが、慣れないための疲れもあったが、すぐに心地よい汗と疲れに充実感を得た。   昔、「お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行って……」が、最近はボランティアがその代わりを果たさねばならず、求められているのだ。 定年後の生き方として人手不足の折、ボランティア活動をすることも大切なことなのだろう。  参加者は黙々と作業をこなして、12時に散会した。手入れをした林はすがすがしく春には遺存植物が生えることだろう。  ビフォー  アフター 

10月の植物図鑑(狭山丘陵)

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2019.10.14 10月の植物図鑑 台風一過の昨日、金木犀の香りがあたりに充満していた。台風が香りを運んでくれたのではないかと錯覚するほど、どこに行っても強い香りがして、仲秋を感じさせてくれる。 今日は満月(栗名月)である。月が見えるとよいのだが、曇りか雨模様。 久しぶりに狭山丘陵を訪ねた。時折小雨が降るので手近かに数枚の写真を撮り、早々に引き上げてきた。狭山湖周遊道路のフェンスの中は鍵が掛かって入れない。噂では「テロ対策のために施錠している」のだそうだ。危険回避のためいろいろ対策がなされているらしい。 キンモクセイ/もくせい科 満開の金木犀。金木犀を多く見かけるが、銀木犀が本種で、金木犀は変種である。  スダジイ/ぶな科  食べられるどんぐりの実。台風一過、木下にたくさん落ちていた。  ハナミズキ/みずき科 (別名)アメリカヤマボウシ  狭山丘陵・大谷戸湿地 あぜ道のシダ シケシダ/いわでんだ科 本州~九州湿ったろころに生える。(湿気羊歯=しけしだ)  中央に馬追虫が止まっているのだが、緑のシダ植物に紛れています。 ウマオイムシ/きりぎりす科  メタセコイヤ/ひのき科 大きな木で、小鳥がヤドリギとしてたくさん枝枝を飛び回り、にぎやかな声も聞こえていた。(和名)アケボノスギ メタセコイヤは化石植物として知られ、日本各地の新生代第三紀層に見られる。狭山丘陵でも1970年代にメタセコイヤの実の化石が見つかっている。(およそ80万年以前に隆起した古い地層であることがわかる) ・写真のメタセコイアは中国で発見後に移植された木と思われる。  展望広場のエノキ エノキ/にれ科 オオムラサキ、ゴマダラチョウ、テングチョウなど多くの昆虫の餌、食樹。 ガマズミ/すいかずら科 古事記に由来する木、イザナミがイザナギに黄泉の国から追われたとき、近くに生えていた赤い実を取って投げつけて逃げのびた、その実を「カミツカミ(神掴み)」といい、それがなまって「ガマズミ」になったという。  クサギ/しそ科 枝葉に悪臭があるために「臭木」と呼ばれる。実は草木染の染料として利用される。

ホッタラケの島(狭山丘陵)

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2019.10.13 ホッタラケの島 狭山丘陵の自然について学ぶ機会があり、何度か狭山丘陵に通ううちに「ホッタラケの島」の聖地という小さな看板を目にして、一度は見ているはずであるがと、内容確認をかねて、DVDを借りて視た。制作年は2009年フジテレビジョン 98分               DVDの箱には「子供の頃大切にしていた『宝物』はいま、どこにありますか?」 内容は 神社の先にあった「ふしぎな島」での大冒険!! ある日、高校生の遙は神社で「亡くなったお母さんの形見の『手鏡』を返して下さい」とお祈りしていました。すると、目の前に不思議な「きつね」がいるではありませんか!後をつけて奥に入っていくと……なんとおとぎの国のような「ホッタラケの島」に迷い込んでしまいます。 ……と紹介されています。 この話は狭山丘陵にある「ハタヤの稲荷さま」の昔話がもとになっているのだそうだ。 そこで、『不老川の絵本」絵と文 池原昭治 から話を引用してみると。                                           ハタヤの稲荷さま 不老川の上流、入間市の宮寺にあります、出雲祝神社(延喜式内社といわれている)のそばに「ハタヤの稲荷さま」と呼ばれるたいへん縁起のいい稲荷さまがあります。 むかし南中野に住む人が、たいせつなものを見失ってこまっておりました。家中はもとより近所中を捜しましたが見つかりません。 そこで、こまったときの神だのみと近くにあるハタヤの稲荷さまに願かけをしました。そして満願の日にあんなに捜しまわっていた、たいせつなものがみごとに見つかりました。このことが大評判となり、近郷近在から願かけにくる人がたえなかったといいます。 そしてお礼には生玉子を供えたといわれ、今もこの信仰はつづけられているそうです。                          大事にしている物ほど日常の中でどこに取り紛れてしまうのか、どこに行ってしまうのか、見当たらなくなってしまうことが多い。そのような日常の機微をうまく表現している。 整理下手な私は、大事にしまっておこうとすると、どこにしまったのか忘れてしまって、捜し物で一日つぶれてしまうことも。 民話の単純な短い話を、脚色して98分のアニメに仕立てる。「ハタヤの稲荷さ

10月の植物図鑑(コスモスの花模様)

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2019.10.7 10月の植物図鑑(コスモスの花模様) 実生で生えてくるコスモスの花に変化コスモスの模様がついているので紹介したい。なぜこのような花模様になるのか、肥料によるのか、酸性土壌のためか原因を知りたいと思う。 コスモスが咲いた! 花の中ほどが白い。  花弁の周りを縁取りしたようにピンクの線が入る。  トキワハゼ/ハエドクソウ科  ツリバナ(実)/にしきぎ科

高畑勲展(東京国立近代美術館)

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2019.10.6 高畑勲展(東京国立近代美術館) 高畑勲展 高畑が生涯をかけて残したアニメに対する情熱と功績を展望することができた。高畑が東京大学仏文化を卒業して東映動画に入社したのは1958年。私が小学生の低学年であったので、高畑の初期のテレビアニメーションを見て育った世代でもある。またジブリのアニメ映画はまさに子育て中に、子供と共に同時代的に鑑賞してきたアニメ世代である。 高畑の目指す全貌が見える展覧会で大変興味深くも懐かしくもあった。 展示内容は 第1章 出発点 アニメーション映画への情熱 ・安寿と厨子王丸・わんぱく王子の大蛇退治・ぼくらのかぐや姫・狼少年ケン・太陽の王子ホルスの大冒険  第2章 日常生活の喜び アニメーションの新たな表現領域を開拓 ・パンダコパンダ・アルプスの少女ハイジ・赤毛のアン・母を訪ねて三千里 第3章 日本文化への眼差し 過去と現在の対話 ・セロ弾きのゴーシュ・じゃリン子チエ・柳川堀割物語・火垂るの墓・おもひでぽろぽろ・平成狸合戦ぽんぽこ 第4章 スケッチの躍動 ・ホーホケキョとなりの山田くん・かぐや姫の物語  アルプスの少女ハイジ おじいさんの小屋(室内)  アルムの山小屋とハイジ  ジオラマ アルムの山  常設展示では日本画家の有名作品がすらり並んでいて驚いた。写真撮影可の作品数点を収めたが心躍る思いであった。もっとゆっくりと観賞したかったが、5時閉館ということであわただしく退出した。 北京秋天・梅原龍三郎 ラガループ海水浴場・ピカソ 東山魁夷作品 穹(きゅう)・杉山寧