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8月, 2018の投稿を表示しています

8月の植物図鑑

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2018.8.31 8月の植物図鑑で取り上げた植物は88種類でした。 所沢で撮影した植物15種類 千葉館山で4種類 草津温泉で69種類の内訳になります。 暑かった今年の夏は草津温泉で避暑、散歩をして過ごしました。 フヨウ(タイタンビカス)/あおい科 アメリカフヨウとモミジアオイの交配種 生育旺盛で強健な宿根草 ジャノヒゲ/きじかくし科 (別名)リュウノヒゲ レンゲショウマ/きんぽうげ科 10年ほど前になるだろうか、八ヶ岳の帰りに、今は亡き柳生真吾さんの店で買い求めたレンゲショウマの花が今年も咲きました。植木鉢に植えっぱなし、乾いたら水をやるだけですが、思い出深い花です。 関東では御岳山がレンゲショウマの名所ですね。 サンジソウ/すべりひゆ科 別名ハゼラン(爆蘭)、花火草、三時草 午後3時に花が咲くサンジソウ 小さい花にもシジミチョウが来るので驚いています。

草津温泉・芳ケ平ハイキング2

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2018.8.30 草津温泉から芳ケ平(1882m)へハイキング2 芳ケ平ヒュッテ脇 ゴゼンタチバナ/みずき科 ゴゼンタチバナ実 標高差により花と実が同時に見られた。   マイヅルソウ/ゆり科 マイズルソウ実 右のマイヅルソウより葉の細い物が… 芳ケ平付近から草津温泉を望む 芳ケ平山頂付近 芳ケ平ヒュッテより草津温泉へ(復路) 蟻の塔渡り ここは両脇が切り立った谷になっていて両側に柵の無いときにかつて 歩いて渡ったときの恐ろしかったこと、現在でもそれがトラウマ になっているほど、恐ろしく思った場所です。 〔人1人がやっと通れる谷道、さぞ蟻のように人が渡ったのだろう。〕 蟻の塔渡りの案内板 何だろう?動物の糞 (カモシカのものか?)

草津温泉・芳ケ平へハイキング

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草津温泉から芳ケ平(1882m)へハイキング(1) 現在白根山は火山情報があり入山規制されているため、草津温泉からの散策コースでハイキングに行ってきた。 芳ケ平湿地はラムサール条約湿地登録地。植物も豊富。本白根も白根山も今年は入山規制のため登れないので、季節の植物を見ながらのハイキングは楽しみ!。 キツリフネ/つりふねそう科 種はホウセンカのように熟すと弾け飛ぶ ミヤマキケマン/けし科 五郎次清水 安中五郎次さんが発見した清水 旅人のために道の整備やわらじを作って置いてくれた。 オオバノヤエムグラ/せり科 芳ケ平3.3k 草津3.3k 中間地点 ミヤマニンジン/せり科 シラタマの木/つつじ科 アカモノ/つつじ科 やっと亜高山帯らしい山の植物に出会えてとてもうれしい。この日ハイキング途中に出会った人は4組 6人と犬1匹でした。

草津温泉周辺2

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2018.8.29 残暑厳しい所沢から草津温泉へ 標高1200mにある草津温泉は避暑に最適、今回は芳ガ平方面にハイキングに行ってきました。 まず、前回も尋ねた青葉山下シャクナゲコースや湯畑周辺を散策 冬はスキー・シャクナゲコースとダケカンバの木 エゾリンドウが花盛り 湯畑では大道芸・スプレーを用いた絵描き スプレーを用いた絵(宇宙・完成品) イチイの実 (別名 アララギ) イチイの実は赤い果肉の中に種が見える。 ヒメツゲ? 春咲き(4ー6月)のルピナスが咲いていました カツラの木 丸い葉が印象的・黄葉が始まっています。

8月の植物図鑑

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2018.8.26 相変わらず残暑が厳しいが、8月も下旬、秋の植物が増えてきたようだ!!。 ツルボ/きじかくし科 (牧野植物図鑑ではゆり科) 原野に生える球根のある多年草 葉は春秋の2季にでる。花期は8-9月淡紫色の総状花序をつける。 ニラ/ひがんばな科 (牧野植物図鑑ではゆり科) 「古事記」では加美良(かみら)、「万葉集」では久々美良(くくみら)、正倉院文書には彌良(みら)の記載がある。3000年前以前から栽培化されたと考えられる。食用。 ヒイラギ(セイヨウヒイラギ)/もちのき科 葉は互生 西アジア、ヨーロッパ原産。11月頃に果実が赤く熟することから「クリスマスホーリー」と呼ばれる。垣根などに植栽。 ペンタス/あかね科 原産地熱帯東アフリカからイエメン。花期は5-10月 常緑性で開花期が長い。 タマスダレ/ひがんばな科 庭に植えられお馴染みの多年草。和名は白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」にたとえたことによる。 ヤマホトトギス/ゆり科 花被は白色で紫の点がある。花期は8-10月 花は茎先と葉えきに数個の散状花序をつける。  アサツキ/ひがんばな科 (牧野植物図鑑ではゆり科) 野菜として栽培する多年草 夏 茎先に半球状の紅紫色の散形花序をつける。食用とされるネギ類の中では、最も細い葉をもつ。別名はイトネギ、センボンネギ、センボンワケギ、ヒメエゾネギなど。

河野裕子の植物の歌11(完)

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続河野裕子歌集 河野裕子の植物の歌11 (裕子の植物への思い) 「幼かったときに見た花の色の鮮やかさほど、あんなに美しく見えるお花は、もうないんじゃないかな。」 ラ行 ①     らっきょp131 会ふたびにらつきよのやうになりてゆく小さなあたまの人なり母は ②     林檎p78 年越しの林檎は苦い 水やせし冬川に半分囓りて放る ③     連翹p73 連翹の黄ばかりとなる界隈の学生下宿また一人欠く ④     れんげp45 家の裏にれんげの咲いてゐる気配、十月半ば月夜が続く ワ行 ①     ゑのころ草p131 秋草となりてゆくなりゑのころ草の先まで西陽に透けて ②     ゑんどうp47,106 雨上がりは遠目きくなり月の夜のゑんどう畑の花みな元気 ○河野裕子の植物への思い Vol.7 シリーズ牧水賞の歌人たち「河野裕子」青磁社刊より抜粋 P26  伊藤一彦との対談<草花の記憶> 「幼かったときに見た花の色の鮮やかさほど、あんなに美しく見えるお花は、もうないんじゃないかな。」 河野 (略)草花の記憶というのに非常になんだかもう。ちょっと夏めいてくると、豌豆もね。豌豆の畑に連れて行ってもらうと、豌豆のお花って美しいのかなとか。何というのかなあ。栽培したお花よりも、ああいう、 伊藤 野の花ですね。それこそ野菜の花とか野の花ですね。道ばたにある花ね。 河野 あれがなんであんなに美しかったのだろう。それが不思議に年々歳々鮮やかに見え始めるんですね。あれは何だろう。みんなおっしゃいますけど、歳とともに昔の記憶が鮮やかになる。私の場合は、草花の記憶がすごく鮮やかですね。あの幼かったときに見た花の色鮮やかさほどあんなに美しく見えるお花はもうないんじゃないかな。いま同じように咲いていますけれども、あのときに初めて見た記憶の美しさというのは。きれいだったなあ。ほんとうに。うつくしかったなあ。                                 以上抜粋

河野裕子の植物の歌10

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続河野裕子歌集 河野裕子の植物の歌10 ヤ行 ①     矢車p131 驚くほど少しの量の灰になりし罌粟や矢車畑に鋤き込む ②     藪枯しp45 わじやわじやと藪枯しどもがまだ茂り油光りす曇り日の坂 ③     夕顔p138 路地裏に夕顔咲かせて前の世は小さな無口の婆さんであつた ④     桜桃(ゆすらうめ)p22 灯ともれる家にはわたしが待つことを必ず忘るな雨の 桜桃 ( ゆすらんめ ) ⑤     ユッカp135 ユッカのやうに白く蒼ざめて子は立てり何が不安か言へないままに ⑥     百合p43,52 白い大きな百合があたたか ヒューズ飛びふいに真暗となりたる家に ⑦     よもぎp84 石臼ののどかな窪みの内に 搗 く春のよもぎの二摑みほど

河野裕子の植物の歌9

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続河野裕子歌集の植物の歌9 *マテバシイの実はブナ科ドングリの中でも最大の大きさ 約1cmにもなるだろうか、粉末にしてドングリクッキーの材料に使用する、癖のないあじ。 マ行 ①     馬刀葉椎(まてばしい)p102 宇宙駅のベンチにひとつ持ちてゆく 馬 ( ま ) 刀 ( て ) 葉 ( ば ) 椎 ( しい ) のドングリひとつ ②     椋の木p95,132,134 椋の樹の木下の時間ゆつくりと椋の樹が椋の実こぼしくるるなり ③     むくげp46 水中にうつぶすやうにさびしいと九月の日暮れ紫むくげ ④     郁子(むべ)p60 褪せてゆくひぐれの空に 捩 ( ねぢ ) るがに形ほそきなり 郁子 ( むべ ) のはな 此 ( こ ) は ⑤     孟宗p95 孟宗の大竹に囲まれ住む暮し 竹群 ( たかむら ) 聞く暮し今日よりぞ始まる ⑥     紅葉p15,63,64,116 葛城 ( かつらぎ ) の古ひと佐美雄失せたりき今年の紅葉ぐづぐづ濁る ⑦     桃の花p46,49,111 水平に夕光みちゐる桃畑水中花のやうなり桃の花