与謝野寛短歌選集 (8)(タ~ツ)

与謝野寛短歌選集 平野万里編 (8)
与謝野寛が詠んだ植物の歌 (タ~ツ)

㋟ ①だありあ77 ②竹173.288.234.242.272.284.288. ③竹煮草141 ④たんぽぽ64.212.248 ⑤沈丁花288 ⑥ツガノキ(栂)231 ⑦ツキクサ(鴨跖草)157 ⑧月見草70.142.199 ⑨土筆83 ⑩つつじ210.216


    ダアリア
女ある障子のなかの灯の如し秋ふけて咲くだありあの花 P77

    タケ・竹
竹なびき雨雲ちかく(くだ)るなどおもしろきかな武蔵野の中 P173


    タケニグサ・竹煮草
にくまれて晝日中にも竹煮草立ちつつ泣けり山の石原 P141
タケニグサ





    タンポポ・たんぽぽ 
垣ごしに桐の木立てる古き園たんぽぽの穂の白けたるかな P64


    ヂンチョウゲ・沈丁花
夜となりて軒に香れば忍びつつ物云ふごとし沈丁(ぢんちょう)の花 P252


    ツガノキ・栂
(つが)の木の霧に消えゆくあたりより幌を雨打つ戦場が原 P231


    ツキクサ・鴨跖草
鴨跖(つき)(くさ)を摘みて浮べししろがねの華盤(はなざら)のごと見ゆる湖 P157

ツキクサ/「つゆくさ」右側の青い花


    ツキミソウ・月見草
舞姫と踏みし河原をおもかげに月見草さく夜となれるかな P70

ツキミソウ/マツヨイグサ

    ツクシ・土筆
小麦畑むしろの如く黄ばむ日に土筆(つくし)生ひ出づ上の沙山 P83




    ツツジ・躑躅
わか楓、楊貴妃ざくら、松の花、つつじ、一八(いちはつ)、鎌倉の山 P210

コメント

このブログの人気の投稿

5月の植物図鑑

所沢市出身の三上(高川)文筌 3 

6月の植物図鑑