与謝野寛短歌選集 植物を詠む5


与謝野寛短歌選集 平野万里編 5
与謝野寛「植物」を詠う その5 (ク~コ)

33㉑クサギ(臭木)50 ㉒孔雀椰子196 ㉓クスノキ(楠・樟)191.192. ㉔葛の葉30 ㉕くちなし66.81 ㉖栗 284 ㉗桑 151.152.243.245.㉘きゃべつ180. ㉙罌粟47 ㉚欅150.230.255 ㉛コガネヒグルマ(黄金日葵)40 ㉜小麦83 



㉒クサギ・臭木
名は呼ばめ刺さす木とも(くさ)()とも花あることを人よ忘るな 50

㉓クジャクヤシ・孔雀椰子
  孔雀椰子たかく美しこの蔭に我若くして立つ由もがな P196

㉔クスノキ・樟・楠
 薩摩路の眞夏の山に盛り上がり汗かくごとく光る樟の樹 P191
クスノキ

㉕クズ・葛
夕月夜野を分けゆけば葛の葉の高きあたりに松蟲の啼く P30


㉖クチナシ・梔子
流俗(りゅうぞく)を憎む病のきざすとき藥にぎぬくちなしの花 P66
くちなしの花

㉗クリ・栗
秋かぜに末の少女と立ち出でて拾うも樂し我庭の栗 
284

㉘クワ・桑
路暮れて諏訪のみぎはにつづきたり桑の(たち)()の冬枯の中 151


㉙ケシ・罌粟
わたつみの魚のごとくに眞白なる肌よこたへて()()を嗅ぐ人 P47

罌粟/ポピー


㉚ケヤキ・欅
なつかしく古りし欅の間より路はつづきぬ諏訪の城あと P150


㉛コガネヒグルマ・黄金向日葵
かがやかに我が行く方も戀ふる子のある方も指せ黄金(こがね)向日葵(ひぐるま) P40


㉜コムギ・小麦
小麦畑むしろの如く黄ばむ日に土筆(つくし)生ひ出づ上の沙山 P83

小麦畑

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