与謝野寛と植物2(イ~オ)

与謝野寛短歌選集 平野万里編 砂子屋書房 2
与謝野寛短歌選集に納められている植物の歌(イ~オ)までをあげる。これ以外の植物も多数詠まれているが、(イ~オ)の歌が含まれている歌と了解されたい。

⑨イタドリ245 ⑩苺278 ⑪イチハツ(一八)210 ⑫イチョウ(銀杏)55.227 ⑬イヌタデ(犬蓼)46 ⑭稲178.179 ⑮ウツギ(うつぎ・毒うつぎ)136.141 ⑯梅73.75.30.38.44.81.130.247.249.255.259.269.276.279 ⑰瓜124.263.280 ⑱エゾ松213 ⑲ 榎236 ⑳オオバコ(大車前草)27

    イタドリ・いたどり
松長く痩せてむらむら立つ山になびく尾花といたどりの花 P245
    イチゴ・苺
今日訪へば心覺ます喜びの山に新し杜鵑(とけん)と苺 P278
    イチハツ・一八
わか楓、楊貴妃ざくら、松の花、つつじ、一八(いちはつ)、鎌倉の山 P210
    イチョウ・銀杏
水色の鎌倉山の秋かぜに銀杏ちり敷く石のきざはし P55
    イヌタデ・犬蓼
うらがるる(いぬ)(たで)(はら)の血のごとき入日の中に(あな)(いたち)啼く P46
    イネ・稲
童にて吉備の山邊に物を讀み吸ひし日おぼゆ稲の穂の風 P178
    ウツギ・うつぎ
ウツギ
ハコネウツギ
バイカウツギ
富士に來て咲耶姫には逢はねどもうつぎの枝に赤玉を見る P136

    ウメ・梅
溜まりたる水をめぐりて草の芽の靑めば枝に紅き梅咲く P75
    エゾマツ・えぞ松
溪の路人を濡らしぬえぞ松のしづく(かつら)の赤芽のしづく P213
    ウリ・瓜
手を擧げて呼べば前なる店の妻瓜をもてきぬ溪の湯の緣 P124
    エノキ・榎
中島の黒き榎と青柳に川明け()めてひかるしら壁 P236
    オホバコ・大車前草
  たらちねは大車前(おほば)()の葉に油塗り焼きて貼らしつ肩しこる時 P27


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