雅楽と練馬薪能

2018.10.14

芸術の秋
伝統文化の雅楽の講演と練馬薪能を見学
1 雅楽の楽しみ (10.13)
 雅楽はアジア大陸の諸国からもたらされた音楽や舞に、上代以前から伝わる音楽や舞が融合し日本化した芸術で、10世紀ごろにおおまかな形態が成立し、今日まで伝承されてきたもの。楽器も古い形態を残している。雅楽は重要無形文化財、ユネスコの無形文化遺産(2007)に指定された。
琵琶
琴(13弦)
横笛・龍笛


岩波滋氏の講演 
雅楽・横笛の伝説の名手・源博雅(映画「陰陽師」にも登場)の吹いた曲が現在でも雅楽に残り、退出時の曲に用いられているという話に目からうろこの驚きを感じた。
笙の演奏

琵琶の演奏

13弦琴の演奏
 練馬の薪能(10.14)
石神井松の風文化公園に設けられた能舞台でおこなわれた。
深まりゆく秋の気配が日暮れとともに迫り、コオロギなどの秋の虫が鳴く庭で、薪能の舞台は用意され、かがり火に灯が入るころには、神々の心がよみがえってくるような荘厳な雰囲気を感じた。都会人が忘れてしまった、稲の刈り入れも済み農作業が一段落した10月の夕べ、その楽しみを共有する夕べであったのだろう。
 薪能の歴史・公演の内容説明
演目は狂言 「蝸牛」 野村万作・萬斎ほか
   能  「土蜘蛛 ささ蟹」 梅若万三郎・紀長ほか 

 狂言 蝸牛 野村萬斎の山伏登場
 蝸牛 蝸牛を知らないシテが、主人に命ぜられて蝸牛を探しに行く。(野村万作)

能 土蜘蛛
土蜘蛛は室町末期に制作されたといわれている鬼退治もので、蜘蛛の糸を投げかける演出で知られる。僧の格好をした者が源頼光を訪ねてくる。
 源頼光は重い病気に苦しんでいたが、蜘蛛に糸を投げつけられて、太刀をもってなぎ伏せる。
 土蜘蛛は頼光の従者の独武者などにより退治される。【土蜘蛛が住んでいた土地に侵入してきた人間(源頼光ら)に退治されてしまう土蜘蛛が哀れであった。】

※ 人間国宝(重要無形文化財保持者)の皆さんの講演と演技に熱いものを感じた。

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