6月の植物図鑑

ヒメヒオウギズイセン/あやめ科
南アフリカ原産 耐寒性に優れ、繁殖力も旺盛。日当たりの良い荒れ地から日陰まで、全世界で野生化している。(名前の由来の「ヒオウギ」は本州の山地や草原に自生し、剣状の葉の下部が檜扇のようになっているのでこの名前がつけられ、この檜扇に似た小さな水仙であるということ。「ヒオウギ」は古来歌に詠まれ、花後につく黒い種子は夜、黒、月などの枕詞となっている「ヌバ玉」である。)

キキョウ/ききょう科
日本、中国、東シベリアに分布。花時は6~9月 山野の日当たりのよいところに育つ。万葉集の中で秋の七草と歌われている「朝顔(貌)の花」は本種であるといわれている。キキョウの根は生薬として利用。絶滅危惧種。 (写真のキキョウは園芸種)

オミナエシ/おみなえし科
沖縄を除く日本全土および中国、東アジアに分布。夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。草丈は60~100cm 7~10月に黄色い花を咲かせる。
(秋の七草「萩の花尾花葛花瞿麦の花(なでしこのはな)女郎花また藤袴朝貌の花」 山上憶良)

ヌルデ/うるし科
ヌルデの名はかつて幹を傷つけて白い汁を採り塗料として使ったことに由来する。別名フシノキは生薬の「付子」がとれる木の意、カチノキ(勝の木)は聖徳太子が蘇我馬子と物部守屋の戦に際し、ヌルデの木で仏像を作り、馬子の戦勝を祈願したという伝承から。
雌雄異種。葉は9~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉で葉軸に翼がある。黒色染料、お歯黒、生薬として腫れ物、歯痛に用いられた。

マツバギク/はまみずな科(つるな科)
南アフリカ原産 多年草 茎は根本でよく分枝して繁茂、群落になる。葉は他肉質で対生する。朝に花が開き夕方に花が閉じる。

エノコログサ/いね科
花穂が犬の尾に似ていることから「犬っころ草」が転じてエノコログサという呼称になったとされる。俗称ネコジャラシ(猫じゃらし)。全世界の温帯に分布する。草丈10~70cm。一般的に食用と認識されていないが、粟の原種であるので食用になる?

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